暮らすがえジャーナル
2025年10月、平安伸銅工業では社員・共創パートナー・ユーザーの皆様が集い、突っ張り棒の発売50周年を記念した全社イベントを開催しました。
今回のテーマは「余白」。前半は、これから平安伸銅工業が向かっていく方向をみんなで共有し、前期に活躍したメンバーを称える時間。後半は、トークセッション・ワークショップ・懇親会と続き、普段から関わってくださっている方々と一緒に、あたたかい時間を過ごしました。
今回の会場は、大阪・北加賀屋にあるクリエイティブセンター大阪。元造船所という広大な空間を、クリエイティブの力でもう一度使える場所にしようと動いている場所で、まさに「余白」から新しいものをつくる、平安伸銅の挑戦とも重なる空間です。
会場の一角には、DRAW A LINE のロゴ原画を展示。平安メンバーにとっては当たり前にいつも目にしていたロゴが、どんな風に生まれたのか、思いをはせることができました。
そして、この日のドレスコードは、創作ヴィレッジこるり村さんがデザインしてくれた「NO BORDER」のロゴをプリントした Tシャツ。今回のイベントで初お披露目となったこのロゴには、平安伸銅がこれから大切にしたい想いを込めています。
心の中の「こうあるべき」をそっと手放せたら、暮らしはもう少し軽く、世界は今より少し優しくなるかもしれない。そんな環境が広がれば、一人ひとりの力が自然と伸びていき、それが社会の豊かさにもつながっていく。
そんな想いを表現するために、今回は古着のTシャツに、メンバーそれぞれが自分の好きな色でシルクスクリーン印刷に挑戦しました。新品にはない私らしさが一枚一枚に宿ったTシャツ。世界にひとつだけの、平安らしいユニフォームが完成しました。
全社方針共有&表彰タイム
第1部では代表や役員、そして説明責任者から今期の方向性が語られました。普段は大阪・岐阜・東京とそれぞれの拠点で働く私たち。だからこそ、同じ会場に集まったときの空気は特別です。
顔を合わせて話すと、言葉の熱量も、想いの温度も一気に伝わってきます。前向きなムードがさらに加速し、会場全体が熱くなる時間になりました。
続いて、1年間で成果を出したチーム・個人を表彰する「ヘイアンアワード」の発表!盛況の中、お互いの1年間のがんばりを称え合いました。
トークセッション① 余白があったら何を彩る?
第2部からはゲストをお招きして、「余白」をテーマにトークセッションとワークショップを開催しました。
余白はそのままにしておくと、すぐに自分じゃないもので埋まってしまいます。だからこそ、自分の好きを見つめ続け、問い続けることが大切。
今回ご登壇いただいた文筆家の土門蘭さんと平安伸銅工業代表取締役かよさんは、まさに私らしいって何だろう?を見つめ続けてきた二人。それぞれの視点から、「私らしい暮らし」をどうつくっていけるのか、平安伸銅工業執行役員のハブチンが深ぼっていきました。
トークの裏側では音楽作家の宮内遊里さんが場の雰囲気に合わせて心地よい音楽を奏でてくれました。
トークセッション② 余白が創造性を生む
後半は、10月から平安伸銅のCCOに就任したTENTの青木さん、青木さんのお父様であるひげ爺さん、そして平安伸銅工業常務取締役のカズさんが登壇しました。
効率化の時代、私たちはつい「もっと早く」「もっと正しく」と、自分を他人の基準に合わせてしまいがち。気づけば、「余白」ゼロの毎日になってしまいます。
建築設計の経験を持つカズさんも、本当はものづくりが大好きなのに、気がつくと手を動かす時間がなくなっていたそう。一方で、青木さんやひげ爺さんは、明日つくるものを考えながら眠り、いつも何かを作っている「余白」の達人。お二人の姿は、ものづくり企業としての原点を思い出させてくれました。
トーク内で行った「雑につくろうワークショップ」は大盛り上がり!
日常のモヤモヤをカードに書き出し、直感で選び、ひらめいた解決策を描き、最後は試作品をダンボールで作成。雑でもいい、下手でもいい、を合言葉にとにかく手を動かし続けました。
会場は大盛り上がり!作品をプレゼンする発表ブースにはなんと長蛇の列が!
まるで子ども心を取り戻したようなワクワクと笑顔があふれる時間になりました。
懇親会
最後は食事を楽しみながら、懇親会!会に彩りを添えてくれたのは、ヤッホーブルーイングさんのクラフトビール。
平安メンバーの中にはヤッホーブルーイングさんのファンも多く、すぐに売り切れてしまうほど大人気でした。
さらに、6VOXの大嶋隆士さんによる民謡とシティーポップを融合させた“民謡DJ”で会場のテンションは一気にアップ!平安メンバーもDJ体験をさせてもらいました。
懇親会では、社員・パートナー・お客様が垣根なく交流し、立場も部門も超えたごちゃまぜ感が新鮮でした。
おわりに
これまで平安伸銅では、半年に1回の社内イベントは行ってきましたが、普段お世話になっている方々も招いての全社イベントは今回が初めて。開始前は「どうなるかな…」と少しドキドキしていましたが、いざ始まってみると学びと発見にあふれた、とても豊かな時間になりました。
暮らしは、私たち全員に関わるものです。今回のテーマであった「余白」も、きっと一人では捉えきれないはず。だからこそ、平安伸銅はこれからも、社内外のさまざまな視点を巻き込みながらみんなで「私らしい暮らし」を考え、つくり続けていきます。